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家賃の支払いが滞る理由も人さまざまですが、近年では、「なぜかローンが組めない。思い当たるのは家賃の滞納しかない。」なんて方もいらっしゃるかもしれません。
当記事では、家賃を滞納した場合、その後の個人の信用情報に影響するのかどうかを解説します。
なお、ここでいうローンとは、すべてのローン(消費者金融、クレジットカード、銀行)となります。
家賃滞納後にローンは組めるの?
結論から言えば、組める場合と組めない場合があります。
近年では、賃貸物件を借りる際の「家賃保証会社」が信用情報機関に加盟している会社もあります。最低、まずは、その「家賃保証会社」が信用情報機関に加盟しているかどうかを調べてみましょう。
契約時の内容なんて覚えていない!なんて場合には、まだその賃貸物件に住んでいる状態、退去後でも残っていれば、まずは賃貸借契約書を確認してみましょう。退去し、契約書を破棄したなど前回の契約内容が分からない場合であれば信用情報機関に照会かけてみましょう。
ここで照会する信用情報機関は最低、JICCとCICだけで問題ありません。
滞納した場合でも、次のローンに影響がないと考えられる例
不動産仲介業者を経由し、かつ保証会社などがない、一般家主さんの物件に入居していた場合
この場合は、家賃滞納をどれだけ繰り返した場合であっても、ローンの審査に影響がないと考えられます。
ただし、その場合は契約時の保証人に家賃の請求が行くことになりますので保証人に迷惑を掛けてしまうことになるのが一般的です。
家賃を長期滞納した場合、不動産管理会社、もしくは家主さんから保証人に対し、確実に連絡がいくことになります。
1ヶ月の滞納程度では連絡する不動産管理管理会社、もしくは家主さんは少ないかもしれませんが、滞納が2ヶ月、3ヶ月と続くと連絡される確率は飛躍的にあがります。
滞納した場合、次のローンに影響が出ると考えられる例
家賃保証会社が信用情報機関に加盟していた場合
一口に「家賃保証会社」とは言っても、いろんな形態の家賃保証会社があります。
そこで、注意が必要となるのが信用情報機関に加盟にしている家賃保証会社です。
加盟している家賃保証会社の場合、一定期間、家賃が未納となれば加盟する機関へそれを報告する義務が発生しますのでその場合には次のローンが組めなくなる可能性が高まります。
信用情報機関に加盟している代表的な家賃保証会社をあげれば、
オリコフォレントインシュア(CIC)
エポスカード(CIC、JICC)
ライフ安心プラス(CIC、JICC)
ジェイリース(JICC)
の4社です。
また、その後の賃貸物件の契約について、上記4社が家賃保証会社となっている新たな賃貸物件探しについては、信用情報機関に照会をかけられますので保証会社の審査通過難易度は当然あがります。
同じ保証会社であれば、新たな賃貸契約は、ほぼ100%無理だと言えるでしょう。
滞納した場合、間違いなく次のローンに影響が出ると考えられる例
毎月の家賃の支払いをクレジットカードで行っていた場合
この場合は、クレジットカードの料金を滞納している場合が普通ですので、その滞納状態をまずは解消しなければ、新たなクレジットカードの審査は通りません。
また、CICにしか加盟していないクレジットカード会社もFINEを通じて、JICCとの信用情報を交換出来るので、消費者金融系カードローンの審査通過も難しくなります。
さらに、クレジットカードの支払いを61日以上滞納すると、「延滞」という異動情報が掲載される可能性が一層高まります。
「延滞」となれば俗にいうブラックリスト、金融事故者となり、新たなローンを組むことは絶望的に難しくなります。
現状、家賃を滞納してローンが組めなくなる可能性は2-3割程度
近年では、保証人ではなく、家賃保証会社を間に挟むことが一般的になってきています。しかし、ほとんどの家賃保証会社が信用情報機関には加盟していないため、家賃を滞納したところでローンが組めなくなる人は少数です。エリアにもよりますが、まして、クレジットカードで毎月の家賃を払っている人はさらに限定的になります。
ただ、地方でみても、比較的大きい不動産仲介業者は、信用情報機関に加盟している家賃保証会社を使用しているところがそこそこ見受けられます。
そのような不安がある方は、現在、もしくは過去の賃貸借契約の内容をもう一度確認してみましょう。
家賃保証会社を確認し、それぞれのプライバシーポリシーをみれば「個人信用情報機関への登録・利用等」などの欄に記載があります。