2023年12月7日、京都アニメーション事件(京アニ事件)で殺人の罪などで起訴されていた青葉 真司被告に死刑が求刑されました!
戦後最悪と呼ばれた京アニ事件をもう一度思い出してみましょう。
京アニ事件とは
出典:共同通信社
2019年7月18日、京都市伏見区にあるアニメ制作会社「京都アニメーション」にガソリンを持って侵入し、バケツを用いて1階にばらまき、ライターで着火。
スタジオは全焼し、社員36人が死亡、33人が重軽傷と、津山事件(津山三十二人殺し)の犠牲者数を超えて、犠牲者日本最多の事件となった。
犯人である青葉被告は、事件直後に身柄を確保されるが、本人も体全体の94%にヤケドを負うなどして約10ヶ月に渡り入院。
その後逮捕、起訴された。
京アニでは様々なアニメ制作をしており、国内のみならず海外のファンも多く、世界に衝撃を与える事件となり、国内外から30億円を超える寄付金も募られ、国連事務総長や各国政府の長からも弔問が寄せられた。
また、被告の罪状は殺人罪以外にも建造物侵入罪、現住建造物等放火罪、殺人未遂罪、銃砲刀剣類所持等取締法違反。
京都アニメーションの主なアニメ
- けいおん!
- AIR
- 涼宮ハルヒの憂鬱
- CLANNAD
- Free!
- らき☆すた
- 小林さんちのメイドラゴン
- Kanon
など、アニメを全く見た事がない人でもタイトルだけは知っていたり、20年前からPCを触っていた人にとってはAIRやKanonなど懐かしいと思う方はいるんではないでしょうか
青葉 真司被告はどんな人だったのか
青葉真司被告は1978年生まれで、茨城県出身と言われています。
幼い時の情報はあまりありませんが、被告が10代前半の頃離婚した実の母からの供述調書がありました。
裁判二日目の実母からの供述調書では、
「真司は小さい頃は可愛いらしい、元気で活発な子だった。友達も作ることもできていた。家事を手伝って、得意げに自慢してくれることもあった」
とありましたが、厳しかったという父親が1999年(自殺)にて死亡し、
母親の調書で、「青葉被告の性格は父親にそっくりだ」とする部分が読み上げられると、うんうんと頭を小刻みに揺らした模様。
また、父親の自殺のあと、2004年に妹も自殺していると報道された。
当時被告は26歳、その頃から生活が一変したようで、
妹の自殺から2年後の2006年に、埼玉県春日部市内で女性の下着を盗んで逮捕された青葉容疑者。
執行猶予付き判決が下されたが、2012年に茨城県のコンビニに包丁を持って押し入り、現金、わずか2万円を強盗。
強盗及び銃刀法違反の疑いで逮捕され、3年6ヶ月の実刑判決を受けた。
出所後は生活保護を受けながらさいたま市のアパートで暮らすも、相変わらずの奇行が目立ち、たびたび住民とトラブルになっていたというような報道もあります。
京アニ事件は、出所からわずか3年半後に起こることになります。
今回の事件については、12月6日の第21回公判では、事件後はじめて「申し訳ないと思います。」と述べた一方で、「京アニが悪いことをしたという気持ちは消えないまま」と述べています。