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【アサリ】牡蠣をあけたら小さなカニが出てきた!これなに?【ピンノ】

  • 2022年12月27日
  • 2024年2月21日
  • 食材
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今の時期といえば脂がのっているスズキなんかを使いアクアパッツァや、瀬戸内海でとれるマガキ(真牡蠣)なんかを食す方は多いと思います!
なので意外と貝類を食べることは多いと思うのですが、貝のふたを開けた瞬間、かわいい小さなカニのような生き物を見つけたことはないですか?
一瞬、見慣れないものが入ってるので、「ひゃっ!?」とビックリされることもあるでしょう。

その小さなカニみたいなやつの正体とは?今回の記事では、そんな小さなカニみたいなやつが果たしてなんのか正体を暴いていきましょう!

貝でよく見るあの小さなカニの正体は、、「ピンノ」!

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そうなんです!あの小さなカニの正体とは、まさにピンノと呼ばれる生物です。
ピンノとは、節足動物門甲殻綱十脚(じっきゃく)目カクレガニ科カクレガニ属に属しており見た目通り、れっきとしたカニの仲間ですが、カクレガニと属されているぐらいなので、このカニは主に二枚貝に寄生する寄生ガニとなります。
世界で約100種ほどおり、貝に寄生するとはいえ、別に体内に入っているわけではありません。ピンノに共通して言えることは、二枚貝の中にいるだけのただの居候です。
閉じられたあんな真っ暗な貝の中にいて、ろくに動けもしないのに何が楽しくてそこにいるのか、と思ってしまいますが、貝が吸い込んだプランクトンを餌にしたいため、そこに居候しています。
なので宿主である貝は、満足にエサが食べられないため、少し痩せているようです。

発見確率はかなり低く、もっとも多そうなムール貝で1/10~20程度、次にアサリによく寄生しています。出会えたらラッキー!

ちなみに、このピンノ。
カニの中では珍しくメスのほうが大柄で、オスの体の大きさはメスの1/4程度の大きさしかなく、貝に寄生しているメスを探し求めて、いろいろな貝を自由に出入りしています。

小さいからといってもカニの赤ちゃんではありません。立派な成体です。

いつから貝に寄生する?

貝の中で生まれた小さなピンノはエビのような形をしたゾエア幼生になり、貝の出水管から一旦海に出ます。そこから脱皮を繰り返し、メガロパというカニに近い形になった時に、貝の入水管から貝の中に侵入すると考えられています。

ちなみに、メスの場合は、一度入ると一生涯その貝の中で暮らします。

ピンノを食べてみる

寄生しているピンノは、大体ほとんどがメスガニなため時期によってはきちんと、タマゴをしっかり腹に抱えていかにもカニらしい姿をしています。

果たしてそんな寄生ガニは食べれるのでしょうか。
カニだから食えないわけない!早速食べてみましょう!

ピンノの食べ方は?味は?

若干カニの風味を感じることは出来ますが、基本的には味気があるものではありません。調理方法としては炒めて食べるや揚げて食べるのが一般的!
ただ、もともとそんな大量に見つかるものでもないし、通常は調理されたあと見つかるので、その調理された味で、何気なく食べる程度になるでしょう。

しっかり甲殻類なので、甲殻類アレルギーがある人は食べないほうが良いです。

生きたピンノの取り出し方

貝に火を通してしまったら、もう死んじゃってます。
生きたピンノを取り出そうと思えば、生きた貝をこじ開けるか、アサリであれば砂抜き時に塩分濃度をあげればアサリの中からピンノを取り出すことが出来ます。

ピンノは飼育出来る?

可愛くて小さなピンノを飼ってみたいと思う方もいますよね!小学校の自由研究などのネタにも使えそうです。
果たしてピンノは飼育出来るのでしょうか。

答えから言っとくと、飼育は難しいですが自由研究の期間ぐらいなら生きててくれるかも!?

1ヶ月しか生きなかった、逆に7ヶ月も生かすことに成功した方もいるようです。

 

貝の中に、ピンノが入っているかどうかの見分け方は?

美味しく食べられる?飼育したいピンノ。
オスがメスを探し求めて様々な貝を自由に出入りするぐらいなので、残念ですが、外から見ても寄生しているかどうかの判断はつきません。

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