地球上で繁栄している生物ってなんだろう?と、男の子であれば気になったこともあるはず!
人間?魚?虫?
正解は虫!つまり、昆虫です。
今回の記事では、とりあえずどんな生物がどれだけの数いるのか解説してみましょう。
そもそも名前がつけられた生き物の数はどれぐらい?
この地球上で、名前がつけられた生き物の種類はどれほどいるか知っていますか?
国際自然保護連合(IUCN)によると、世界で約137万種類だそう!
生物の種類は、文字通り「種」という言葉を使って分類されますが、ここでいう動物とは、私たち人間、つまりヒトやネコ、イヌといった哺乳類はもちろんで、エビやカニの甲殻類、イカなどの軟体動物、タイやスズキなどの魚もすべて含まれる。
ちなみにここではウイルスやカビのような菌類、タンポポやヒマワリなどの植物は除かれ、すべての生き物が「動物」として分類されます。
じゃあ、その137万種をちょっと細分化してみよう!
圧倒的に多い昆虫の種類は?
そもそも昆虫とは、頭、胸、腹の三部がはっきり分かれて、胸から三対(合計6本)の脚がある動物のことです。
つまり、クモは昆虫ではありません。IUCNの登録ではクモ型類(他カブトガニ、サソリなど)に分類されています。
さて、そんな一番種類の多い昆虫。
その数、なんと約100万種!!
137万種のうち、100万種ということなので動物全体の約7割を占めていることになる。
もちろんこの100万種は発見されている昆虫の数なので、未確認のものと合わせると研究者によっては約2000万種の昆虫がいる、なんて言われています。
脊椎動物の種類は?
そもそも脊椎動物とは、僕たち人間のように背骨を軸として体を支えている動物のこといいます。それは鳥もそうだし、トカゲやカメなんかの爬虫類、カエルやサンショウウオなんかの両生類も脊椎動物です。
さて、そんな脊椎動物は66,178種に名前がつけられていて、
- ほ乳類 … 5,513種
- 鳥類 … 10,425種
- 爬虫類 … 10,038種
- 両生類 … 7,302種
- 魚類 … 32,900種
軟体動物の数は?
そもそも軟体動物とは、文字通り、体が軟らかい動物で、これらは頭、手足、内臓からなるが明らかな区別が出来ない動物のこと。
例えば、イカやタコ、ウミウシやアサリ、ハマグリなどの貝類をはじめ、陸生ではナメクジやカタツムリなんかも軟体動物に分類されます。
さて、そんな軟体動物は約85,000種に名前がつけられているそうです。
甲殻類の数は?
そもそも甲殻類とは、体全体がかたい殻に覆われた動物のことです。
例えばエビやカニ、ザリガニはもちろん、小さいけどミジンコやアミエビ、意外なところではダンゴムシなんかも甲殻類に分類されます。
上でも説明しましたが、イカは甲殻類ではありません!恐らくコウイカのかたい殻を連想して、そうやって思っている方が多いのでしょう。
さて、そんな甲殻類は約47,000種に名前がつけられているそうです。
茹でれば赤くなるのが甲殻類!
じゃあ、ダンゴムシを茹でたら、焼いたら赤くなるのでしょうか。
答えは×。
多くの甲殻類がゆでると赤くなることは間違いありませんが、赤くなる理由は「アスタキサンチン」というカロテノイドの一種です。
多くの種がアスタキサンチンを捕食した結果、ゆでると赤くなるようになります。ダンゴムシは、それを含有したものをエサとしないため、熱を加えても赤くなりません。
日本ではどれほどの種類がいるの?
世界で137万種と紹介しましたが、果たして日本ではどれほどの動物がいるのでしょうか。
日本ではIUCNではなく、「日本分類学会連合」が調べています。
- ほ乳類 … 127種
- 鳥類 … 約700種
- 爬虫類 … 99種
- 両生類 … 63種
- 魚類 … 4,206種
- 甲殻類 … 5,400種
- 軟体動物 … 8,000種
- 昆虫 … 約40,000種!
やはり、世界同様、日本でも昆虫が多いんですね。
ということで、日本分類学会連合が調べた日本の動物の数は約60,000種ということになりました。
絶滅のおそれのある生物種の中から、自然保護の優先順位を決定する手助けとなるIUCNレッドリスト。IUCNが世界規模で作成しているレッドリストについてはこちら(日本語)(英語はこちらのリンクから https://www.iucnredlist.org/)をご覧ください。